皮膚腫瘍の手術

芦屋柿本クリニック 皮膚腫瘍の手術

皮膚腫瘍手術

皮膚腫瘍の中にはがんであるケースも

皮膚腫瘍には悪性のもの(皮膚癌)と良性ものもがあります。

それぞれの代表的な疾患は

  • グループ1 悪性のもの、皮膚癌
  • グループ2 皮膚癌ではない良性のもの

しかし、実際の医療現場では、皮膚癌か良性か摘出して病理検査をしてみないと確定ができないものもあります。

  • グループ3 皮膚癌の疑いがあり、その可能性が高いもの
  • グループ4 皮膚癌の可能性はまずないが、精査はしたほうがいいもの

 

診察ではこれらをお話しし、摘除すべきかどうかを患者さんと決めていきます。

良性腫瘍

色素性母斑(俗称ほくろ)・アテローム(粉瘤/表皮嚢腫)・脂漏性角化症(俗称老人いぼ)・軟線維腫・毛細血管拡張性肉芽腫・神経線維腫・外骨腫・老人性疣贅(脂漏性角化症)・静脈湖・血管腫・眼瞼黄色腫・脂腺増殖症・皮膚線維腫・アクロコルドン・稗粒腫・ガングリオン


良性腫瘍の症状の様々

脂腺増殖症

脂腺増殖症

おでこや頬にできる白い膨らみ。数年経っても消えることのなく少しずつ大きくなっていく場合があります。そこで来院される方は「イボだと思います。とってほしいです。」と受診される方も多いのです…

 
粉瘤
 
当院でも大変ご相談の多い顔面の粉瘤です。

悪性腫瘍

悪性黒色腫(メラノーマ)・扁平上皮癌・基底細胞上皮腫・日光角化症・ボーエン病・ケラトアカントーマ(悪性に分類する説もある)・他臓器腫瘍の皮膚転移

 

2021年1年間の手術実績
色素性母斑(俗称ほくろ) 74例
アテローム(粉瘤) 9例 (切開排膿症例は除く)
脂漏性角化症(俗称老人いぼ) 32例
軟線維腫 5例
ケラトアカントーマ(悪性に分類する説もある) 1例
血管腫 6例
脂腺増殖症 1例
毛包上皮腫 1例
青色母斑 5例
Acquired fibrokeratoma 1例
粘液嚢腫 1例
単発性立毛筋平滑筋腫  1例
   
   
   

2016年から2021年3月末までの手術実績
色素性母斑(俗称ほくろ) 153例
アテローム 41例 (切開排膿症例は除く)
脂漏性角化症(俗称老人いぼ) 54例
軟線維腫 12例
扁平上皮癌(悪性) 1例
基底細胞上皮腫(悪性) 3例
日光角化症(悪性) 2例
ボーエン病(悪性) 2例
ケラトアカントーマ(悪性に分類する説もある) 2例
他臓器腫瘍の皮膚転移 1例
毛細血管拡張性肉芽腫 1例
神経線維腫  1例
静脈湖 1例
血管腫 6例
眼瞼黄色腫 1例

その他、脂腺増殖症、Acquired digital fibroma 、皮膚線維腫等の手術を行いました。

 

手術前後の通院について

  1. 診察時に手術の予約を行い、術前の血液検査をします。(何曜日でも可能です)
  2. 手術当日:水曜日の午前中に日帰りで行います。
  3. 同じ週の金曜日か土曜日に受診してください。それまでの間は自宅でご自分で処置をお願いしています。手術当日から入浴は可能です。
  4. 次の週の金曜日か土曜日に受診していただき、縫合部位がある場合は抜糸します。
  5. 後日、病理検査の結果報告や、傷の治りをフォローするために受診いただきます。

 

悪性腫瘍と疑わられるものは病理検査

皮膚腫瘍の中には悪性(がん)が疑われるものもあります。悪性腫瘍にはメラノーマ・基底細胞癌・扁平上皮癌・ボーエン病・日光角化症などがあります。進行の早いものから、ゆっくりなものまで様々です。良性と思われるものも病理検査を行います。

 

がんを発見した場合は連携医療機関へ

当院の患者さまでも年間数人は皮膚がんの方が発見されますし、最近は増加傾向にあります。病理検査の結果が皮膚がんであれば術前の写真や病理組織を添えて、連携する大学病院に紹介しております。視診の結果、疑わしい場合も、当院が病理検査をせずにそのまま連携病院にご紹介することもあります。連携する病院は神戸大学附属・兵庫医科大学附属・大阪大学附属・大阪市立大学附属などです。

 
皮膚腫瘍除去について、詳細はこちらをご覧ください。
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