痛みやかゆみの自覚症状の無い稗粒腫
症状や原因
稗粒腫とは
目元や鼻などに多く発症することのある、皮膚の表面にできる1~2mmほどの皮膚の病変です。目の周りのイボ(スキンタッグ)は色の違う、白くて硬いツブツブが発症します。新生児から大人まで様々な年齢に見られます。特に女性に多くみられることがあります。そのままにしておいても健康になにか害があるというものではありませんが、美的観点から問題を感じることもあると思います。
原因
生まれつき持ってる場合や、やけど・ケガをきっかけに起こる場合など様々。汗腺などの毛穴などを元に稗粒腫が発生します。もともと水疱のできやすい皮膚であったり、薬剤の影響で発症する場合など様々です。
症状
新生児などは多く発症することはありますが数週間で消えるます。ケガ・やけどを原因とする場合も数週間で消えるものもあれば長期残るものもあります。健康被害も無く痛みやかゆみもありませんが見た目に気になることはあるようです。なので「いつも間にか、顔に色んなものが出てきた。」 「白内障の手術を終えて鏡を見てびっくりした。」 と受診される方もいらっしゃいます。
稗粒腫除去の流れ
稗粒腫を除去するには、 うすい角質層の下に貯留した内容物を排出します。 当院では、皮膚科用圧出器具は使わずに、感染予防と跡を残さないように、使い捨て針とアドソン鑷子を使います。
1.稗粒腫の中には白いクリーム状のものや、それが硬化した粒が入っています。ペンレス(貼付用局所麻酔剤)を1時間以上貼った後に摘除します。
2.皮膚を傷つけないように、極細の針で孔を開けます。
3.その穴から、内容物を絞り出します。
その日は点状の出血点が残りますが、翌日にはわからなくなるほどの損傷です。
麻酔をしなくても痛みに強い方は、お越しになったその日に処置が可能です。
麻酔をする場合は、後日の予約になります。