ケガ・やけどの湿潤療法

芦屋柿本クリニック ケガ・やけどの湿潤療法

ケガ・やけどの湿潤療法

ケガ・やけどの治療について

早い処置ほど後の治療に良い結果を
ケガ・やけどをした場合には、早めに当院にお越しいただければと思います。擦り傷や切り傷・引っかき傷・やけど(1~3度の熱傷)・湯たんぽなどによる低温やけどなどについて、湿潤療法による治療を行います。
 
 
まず乾燥しないよう湿潤環境
ケガややけど類は、まず患部を洗浄し乾燥しないよう湿潤環境におくことが大切です。湿潤環境をつくるには、軟膏を厚く塗って乾かさないようにする方法と、ハイドロコロイド剤のシートを使う方法があります。
 
 
やけど・熱傷の場合は
やけどの熱感で痛みを感じるほど炎症が強い場合は、初期段階に抗炎症作用のある軟膏を使用するのが効果的です。
 
 
切り傷などの場合は
切り傷など、腫れのない創傷にはすぐにハイドロコロイド剤を使用することもあります。
 
 

美しく治すには、湿潤治療がベスト

当院で処置をしたあとはご自宅で毎日の処置を指導
ケガややけどは当院で適切な処置をし、あとは次回の来院日までの間ご自宅で適正な処置を毎日していただきます。詳細な処置の方法をお伝えし、必要な外用剤やガーゼ包帯などもお渡ししております。
 
 
ご自宅での処置で大切な患部の洗浄
ご自宅での処置時に患部を自宅で消毒される方が多いです。しかし消毒液の殺菌成分は新しい皮膚になる細胞も分解し、傷の治りをかえって遅らせます。消毒はせずに、染み出した浸出液をシャワーで洗浄していただきます。洗浄の大切さをご理解いただくのはなかなか大変なのですが、水道水の水流は十分な除菌作用を持っています。シャワーのお湯をかけるだけで傷が洗浄されますし治りも早くきれいになります。そのようにご自宅の処置をしていただき次回の来院まで治癒を見守っていただきます。
 
 
低温やけどについて
湯たんぽなどによる低温やけどは皮膚の深部まで熱が伝わっていることが多く、2〜3週間ほどすると患部が黒く壊死してきます。それを除去するデブリードマンという処置が必要になります。治療期間は2ヶ月ほどかかります。湯たんぽは就寝前に布団から出すことが大切です。
 


湿潤治療は、乾かさないことが大切です。
人間の体には自然治癒力が備わっていますから湿潤治療をしなくても、そのうちにそれなりには傷は治るでしょう。しかし美しく治すためには、この新しい治療法が適正な治療と思っております。
 
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